SPEED SHOP ITOのブログ

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カワサキ空冷Z系のカスタムやチューニングを得意とする、岐阜のバイクショップ/スピードショップイトウ

 

GPz1100の足回りの整備その1

先日から作業している83年式のGPz1100A1の足回りのO/H作業です。
お預かりした時から、異常に車高が低く動きも悪い状態でした。
車体をぐっっと沈めると戻ってこない状態でした。
まずはバラシです。
画像 033
ここまでバラすのに、固着がひどく結構時間がかかりました。
どのような常態かというと、、、
画像 030
錆だらけです。しかしGPzシリーズの整備では珍しくありません。いつものことなんです。

画像 032
スイングアームに黒く聳え立っているものはスイングアームとユニトラックアームをつなぐロッドです。
固着してしまって、ぐぐっと力をいれないと動きません。どの位置でも固定できます。

画像 035
分解するのにプレス機が必要でした。
ここはニードルベアリングを交換すれば復活するところなので、たいして問題ではありません。
メーカー純正部品の廃盤部品が多いGPz1100はここからが問題なんです。
画像 56
ベアリングに対しての相手側のシャフトです。両端のニードルベアリングにあたる部分のアップは。
画像 54
ひどい状態です!!
緑の○の部分にニードルベアリングによる凹みができてしまっています。
サイドスタンドが左側にあるため、左右にベアリングがあるリンクやスイングアームは左側のほうが傷みは激しいです。
この状態では再使用はできません。困ったことに廃盤部品です。
今まではきれいな中古や秘蔵の新品を使用してきましたがとうとう底をつきました。
悩みましたが、作ることにしました。
せっかく作るのですから、ちゃんとしたものでなくてはいけません。

材質 SUS440C
高度 高周波焼入56HRC
表面処理 なし
製作公差 -0.007~-0.020

材質のSUS440CとはステンレスでCr(クローム)13%の鋼種(マルテンサイト系)焼き入れ(熱処理)で硬くなるのでベアリングの球などに使用される材質です。
なお、一般的にステンレスと呼ばれるオーステナイト系ステンレスSUS304は磁石に反応しませんがマルテンサイト系ステンレスは強磁性なので磁石に反応します。

高度の高周波焼入56HRCとは金属に、高周波の電磁波による電磁誘導を起こし、表面を過熱させて焼入れを行う熱処理の手法で金属表面のみ硬化させて硬さを増し、内部はじん性(粘り強さ)を保った元の状態を保つことで、柔軟性に富んだ材料にすることが出来るのです。全体に焼入れを施すと固くはなりますが、その反面ポキっと折れやすくもなるので高周波焼入とします。
56HRCとは固さの単位でロックウェル硬さといい、中硬度、高硬度、超高硬度とある中で56は超高硬度になります。

表面処理は耐腐食性に強いステンレスなのでなしです。

対して純正部品は鉄にユニクロメッキが施してありますが、下回りの部品で雨水の侵入などにより上記写真のように錆びてしまっているものがほとんどです。

今まで交換部品がなかった所ですが、飛躍的に交換サイクルが伸びるはずです。
完成までしばらくお待ちください!!

カワサキGPz1100'83年式用(A1)
サスアームシャフト 旧カワサキ純正品番13107-1039代替品
SSI-G11-S01  予定定価6300円(税込)
業販も対応いたします。

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